総合案内

045-782-2101

スポーツ整形外科センターについて

スポーツ整形外科センターについて

運動器の外傷・障害を取り扱うのが整形外科とするなら、スポーツ整形外科センターとは何でしょうか？『スポーツ選手あるいはスポーツ現場における外傷・障害を診る』ことなのでしょうか？確かにスポーツに特有な運動器疾患はあります。

例えば投球障害肩や野球肘などはオーバーヘッドアスリートに特有な障害ということになりますが、スポーツによって生じる捻挫、靭帯損傷、脱臼、骨折などは、当然一般の人にも生じる疾患で、スポーツ整形外科センターだからといって診断や治療法が、普通の整形外科と異なるわけではありません。そこで当院スポーツ整形外科センターの役割に関して紹介します。

目次

主な対象疾患

肩関節

  • 反復性肩関節脱臼・亜脱臼
  • 腱板断裂、インピンジメント症候群
  • 投球障害肩

肘関節

  • 野球肘
     -  離断性骨軟骨炎
     -  靭帯損傷
     -  肘頭疲労骨折

手関節、手

  • 有鉤骨鉤突起骨折
  • 手舟状骨骨折

膝関節

  • 膝靭帯損傷
     -  前十字靭帯損傷
     -  後十字靭帯損傷
     -  側副靭帯損傷
  • 半月板損傷
  • 膝蓋骨脱臼・亜脱臼
  • 離断性骨軟骨炎

足関節・足部

  • 前方・後方インピンジメント症候群
  • 離断性骨軟骨炎
  • アキレス腱断裂
  • 腓骨筋腱脱臼
  • 第5中足骨疲労骨折（ジョーンズ骨折）

スポーツ種目特有の疾患に関しての専門的な診療

前述した野球肘や投球障害肩（野球肩）は、日常生活動作などでは症状がなく、スポーツを行うことで疼痛やパフォーマンスの低下を生じる疾患です。

診断や治療に際してより専門的な知識や技術が必要で、理学療法士との連携の元、保存的治療（運動療法など）を原則とします。

一定の動作の繰り返しが原因であることが多い為、身体全体の機能やスポーツ時の動作（投球フォームやランニングフォームなど）に着目し、非生理的あるいは非効率的な動きがあるのなら、矯正や改善させる運動療法が必要となります。

スポーツで生じた突発的な外傷（ケガ）に対して、元のスポーツ能力への完全復帰を目指す治療

捻挫、靭帯損傷、脱臼、骨折などが含まれます（当院では膝の前十字靭帯損傷や肩の反復性（習慣性）脱臼などが多い疾患です）。一般外傷と大きな違いはないため、スポーツ整形外科センターに係わらず整形外科なら診断が可能と考えます。

しかし治療、特に手術に関しては、最小侵襲である関節鏡視下手術を原則とし、術後早期のリハビリテーション開始とスポーツへの早期復帰を図ります。

その際、運動療法の積極的な介入が必要であり、理学療法士との連携が必須です。またリハビリテーションの目標は、あくまでも本人がベストと考えるスポーツパフォーマンスの発揮です。

スポーツ現場へ赴き、スポーツ選手をサポート

スポーツ整形外科センターの看板を掲げてもスポーツ選手は来院してくれません。日頃よりチームドクターとしてスポーツ現場に赴き、指導者やコーチあるいは選手の医療サポートをしているトレーナーなどの人達と密な関係を築かなければなりません。

当院スポーツ整形外科センターは、プロ野球やプロサッカーチームなどのチームドクターを務めており、スポーツ整形外科センター全スタッフも一緒に協力し全面的にサポートしております（キャンプや合宿あるいは公式試合への帯同）。

最小侵襲の手術手技である関節鏡視下手術の技術を活かし、加齢に伴う変性疾患にも対応

前述したようにスポーツ整形外科センターのスタッフは、日頃より関節鏡手技のトレーニングを積み重ねております。その為、スポーツ外傷・障害以外でも鏡視下手術の適応になる疾患（加齢変性に伴う膝の半月板損傷や肩の腱板断裂など）には、その技術を活かすべく積極的に取り組んでおります。

詳しくは、下記をご覧ください。

主な手術件数（過去5年間）

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
（膝）前十字靭帯再建術 97 77 105 70 93
（肩）反復性脱臼制動術 61 53 77 45 31
（肘）野球肘 73 99 105 72 59
（靭帯再建術（Tommy John）） （27） （27） （35） （21） （23）
前十字靭帯損傷の治療について
外来医師担当表