8:00〜11:30(平日)※新患受付は10:30まで
土・日・祝日創立記念日(2024年度は6月14日(金))
年末年始(12月29日〜1月3日)
14:00~18:00(平日・土・日・祝日)
ご来院される前に必ずお電話ください。
※敷地内全面禁煙
はじめて受診される際は、紹介状が必要です。
人体の大半を占める脊椎・運動器の疾患を扱う整形外科は、人々の豊かな生活を守るために重要な役割を担っています。当院整形外科が受け持つ疾患には、外傷による骨折・靭帯損傷・筋損傷のほか、脊椎や脊髄の疾患、加齢やスポーツによる運動器疾患、さらには骨粗鬆症やロコモティブシンドロームのような全身的な疾患などが挙げられます。この様に守備範囲が広い整形外科領域の医療においては、幅広くかつ専門的な知識と技術が必要とされます。そのため、当科では脊椎脊髄センター、スポーツ整形外科センター、人工関節センター、外傷整形外科センターの4分野にセクション化し、各々の領域の専門的知識と治療技術をもった医師を集め、高度の専門医療を提供するとともに若手医師の育成にも力を入れています。手術においてはより安全で正確な手術を実施できるよう、全国に先駆けて術中CTナビゲーションシステムやロボティックアーム支援手術なども導入しています。また、当院は地域の基幹病院であり他の診療科とも連携をとりながら、患者さんに安心して治療を受けて頂けるような体制を整備しております。その結果、2019年の診療実績は新患患者数3658名で手術件数は1425件に上りました。新型コロナウィルスへの対応のために診療を制限する時期もありましたが、現在はほぼコロナ前の体制に戻っています。高齢化が進む我が国において、より豊かで安心な社会の構築が求められています。その中で整形外科医療の担う役割は大きく、その自覚と責任感を持って日々の診療に取り組んでいます。
▲肩関節鏡視下手術
▲肘関節鏡視下手術
▲Spine
▲人工関節
脊椎は頚椎、胸椎、腰椎および仙椎からなりますが、体の芯棒として、また神経の通り道としてとても重要な器官です。体幹を一本の脊柱として支えているため、絶えず大きな負荷が加わっています。そのために、加齢や外傷等によって障害を受けやすく、様々な脊椎・脊髄疾患が発生します。高齢者人口の増加に伴って、非常に多くの患者さんが脊椎関連疾患を患って医療機関を受診しています。そのためこの領域の診断と治療技術の進歩はめざましく、時代に即した最良の医療を提供するには専門性の高いスタッフと最新の診断・治療器具の整備が必要となっています。当院では整形外科内に脊椎・脊髄センターを設け、専門外来にて継続性のある治療を行っています。その内容の一部をご紹介します。
脊椎の外傷性疾患
頚椎・腰椎の椎間板ヘルニア
頚椎症性脊髄症・神経根症
頚椎後縦靭帯骨化症、脊椎靭帯骨化症
脳性麻痺や他の難治性疾患に合併した脊椎疾患
腰部脊柱管狭窄症
骨粗鬆症性脊椎骨折
脊椎変性後側弯症
脊椎・脊髄腫瘍 など
当センターでは幅広く脊椎疾患の治療に携わっていますが、特に正確な診断と最適な治療が求められる頚椎疾患の症例数が多いのが特徴のひとつです。より安全な手術を行うために、脊髄モニタリングや術中CTナビゲーションあるいは術中超音波診断装置などを取り入れ、術後はICUやHCUで全身管理を行うなどの対策をとっています。また、2017年に本邦へ導入された頚椎人工椎間板置換術は、現在一定の条件をクリアした医療機関でのみ実施可能ですが、当センターでは当初から認定施設として使用を開始し、今日まで多くの実績を積み重ねています。胸腰椎疾患に対しては、従来からの筋温存型の椎弓形成術や内固定具を用いた椎体間固定術に加え、難治性と言われる脊椎後側弯症の手術療法にも積極的に取り組んでいます。その結果、近隣および遠方の医療機関からのご紹介も多く、国内外から手術見学に訪れる医師・医療従事者も受け入れています。新設された手術室には手術用カメラやビデオ装置を設置して、医療者の教育や良質な医療の普及にも力を入れています。
脊椎・脊髄疾患の治療に際しては、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、栄養士などの多職種によるチームワークがとても重要です。当院にはそれぞれの分野で経験と実績を積んだスタッフが揃っており、最新の知識や技術の習得にも力を入れています。そのため、本邦の主要な学会や研究会に積極的に参加し、そこで得られる有益な情報を多職種で共有できるように勉強会やカンファレンスを定期開催しています。また、近隣の医療機関との連絡を密にし、円滑な医療連携を推進しています。
当センターのスタッフは国内外の主要な学会に所属して学術活動にも注力していますが、三原副院長は第13代のCSRS-AP(国際頚椎学会アジア太平洋部門)会長に就任し我が国の頚椎医療を牽引する役割を担っています。米国およびヨーロッパの頚椎学科とも連携を取りながら、より良い医療が本邦のみならず全世界に普及するよう活動しています。また、NPO法人国際頚椎学会日本機構を設立し、国内の若手脊椎外科医の育成や、アジア地区の他国の医療支援にも力を注いでいます。このような活動は当センターの実力を高めるとともに、世界的視野で医療の発展に貢献するという私達のSDGs(持続可能な発展目標)に基づくものです。
運動器の外傷・障害を取り扱うのが整形外科とするなら、スポーツ整形外科とは何でしょうか?『スポーツ選手あるいはスポーツ現場における外傷・障害を診る』ことなのでしょうか?確かにスポーツに特有な運動器疾患はあります。
例えば投球障害肩や野球肘などはオーバー・ヘッド・アスリートに特有な障害ということになりますが、スポーツによって生じる捻挫、靭帯損傷、脱臼、骨折などは、当然一般の人にも生じる疾患で、スポーツ整形外科だからといって診断や治療法が、普通の整形外科と異なるわけではありません。そこで当院スポーツ整形外科の役割に関して紹介します。
前述した野球肘や投球障害肩(野球肩)は、日常生活動作などでは症状がなく、スポーツを行うことで疼痛やパフォーマンスの低下を生じる疾患です。
診断や治療に際してより専門的な知識や技術が必要で、理学療法士との連携の元、保存的治療(運動療法など)を原則とします。
一定の動作の繰り返しが原因であることが多い為、身体全体の機能やスポーツ時の動作(投球フォームやランニングフォームなど)に着目し、非生理的あるいは非効率的な動きがあるのなら、矯正や改善させる運動療法が必要となります。
捻挫、靭帯損傷、脱臼、骨折などが含まれます(当院では膝の前十字靭帯損傷や肩の反復性(習慣性)脱臼などが多い疾患です)。一般外傷と大きな違いはないため、スポーツ整形外科に係わらず整形外科なら診断が可能と考えます。
しかし治療、特に手術に関しては、最小侵襲である関節鏡視下手術を原則とし、術後早期のリハビリテーション開始とスポーツへの早期復帰を図ります。
その際、運動療法の積極的な介入が必要であり、理学療法士との連携が必須です。またリハビリテーションの目標は、あくまでも本人がベストと考えるスポーツ・パフォーマンスの発揮です。
スポーツ整形外科の看板を掲げてもスポーツ選手は来院してくれません。日頃よりチーム・ドクターとしてスポーツ現場に赴き、指導者やコーチあるいは選手の医療サポートをしているトレーナーなどの人達と密な関係を築かなければなりません。
当院スポーツ整形外科は、プロ野球の横浜DeNAベイスターズや関東学院大学ラグビー部などのチーム・ドクターを務めており、スポーツ整形外科全スタッフも一緒に協力し全面的にサポートしております(キャンプや合宿あるいは公式試合への帯同)。
前述したようにスポーツ整形外科のスタッフは、日頃より関節鏡手技のトレーニングを積み重ねております。その為、スポーツ外傷・障害以外でも鏡視下手術の適応になる疾患(加齢変性に伴う膝の半月板損傷や肩の腱板断裂など)には、その技術を活かすべく積極的に取り組んでおります。
詳しくは、下記のPDFをご覧ください
人工関節センターは、成人の股関節、膝関節疾患を中心とした下肢の荷重関節に対する外科的治療の対象となる疾患を対象に、診断、治療法の選択、手術、リハビリテーションに関する治療計画や説明、インフォームド・コンセント、手術後の長期経過観察、セカンド・オピニオンなどを主たる活動目的といたします。
これまでは、整形外科外来の一部門として成人の股関節、膝関節疾患に対応して参りましたが、更なる高度な専門医療を提供し、股関節・膝関節疾患に対する神奈川南部地域の代表的施設として、より充実した診療活動を行うことが目標です。
変形性股関節症
関節リウマチに伴う股関節・膝関節障害
大腿骨頭壊死症
特発性大腿骨顆部壊死
外傷後股関節障害
人工股関節・人工膝関節弛緩術後の“ゆるみ”
神人工股関節置換術は、各種の原因により大腿骨頭(大腿骨側の関節部分)や臼蓋部(骨盤側の関節部分)の強い変形や破壊があり、関節の軟骨が磨り減ってしまっていることにより、痛みや股関節の動く範囲の制限があり、日常生活に支障を来す患者さんに行なう手術方法です。手術の一番の目的は、痛みなく歩行することです。
人工関節に入れ替えることにより、大多数のケースで無痛性の関節になります(ほとんど痛みがないので人工関節が入っていることを忘れるほどの方もいます)。そして、機能の修復(跛行の消失、関節のしなやかさ、可動性の回復)が得られます。
そして一番の利点は、日常生活の質の向上が得られるということです。体重がかかり、こすれる部分が、完全に人工のものに置き換わってしまうので、痛みを無くす効果が極めて高い手術でありますが、この他に当センターで最もこだわっている点は、変形性股関節症に伴い破壊されて上方にずれ上がった関節をしっかり元の位置に戻して左右の足の長さを揃え、跛行(歩行の障害)なく歩いてもらうという点です。
このために我々は多くの症例で、使わなくなったご自分の大腿骨頭の一部を臼蓋に移植する方法をとっています。
手術では大腿骨を下肢の付け根近くで切り、変形した大腿骨頭を取り除いた後、人工股関節を挿入します。(最後のページの写真を参照してください)
骨盤側はドーム状の金属のカップを通常スクリューで骨に固定して、その金属のカップの中に医療用のポリエチレン(プラスチックの臼の様なもの)をはめ込みます。
大腿骨側は杭状の人工関節を骨に挿入し、その先に人工の骨頭(小さなボール)をつけ、先ほどのポリエチレンと組み合わせます。
人工関節には様々な種類がありますが、当院では人工関節を長持ちさせるために各々の患者さんの生活状態を考慮して人工関節の選択には細心の注意を払っていますので、人工股関節の機種の選択は当院医師にお任せください。
その他の質問ついては、下記のPDFをご覧ください。
氏名 | 三原 久範 |
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役職 | 副院長、整形外科部長、外傷整形外科部長 |
専門 | 脊椎、スポーツ、小児股関節 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 蜂谷 將史 |
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役職 | 名誉院長 |
専門 | 小児整形、股・膝関節、スポーツ整形 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会、 |
氏名 | 山﨑 哲也 |
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役職 | スポーツ整形外科部長 |
専門 | スポーツ整形外科、関節鏡視下手術 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 柁原 俊久 |
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役職 | 人工関節センター部長 |
専門 | 股関節外科、膝関節外科、外傷外科 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 多々羅 靖則 |
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役職 | 脊椎脊髄外科部長 |
専門 | 脊椎外科 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 佐藤 昌明 |
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役職 | 部長 |
専門 | 関節外科、リウマチ |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 篠原 健太郎 |
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役職 | 医長 |
専門 | 膝関節外科・股関節外科 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 新村 高典 |
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役職 | 副部長 |
専門 | 脊椎外科 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 坂口 彰 |
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役職 | 医長 |
専門 | 脊椎外科 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 渡辺 大樹 |
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役職 | 医長 |
専門 | スポーツ整形外科 |
医師資格 | 日本整形外科学会専門医 |
所属学会 | 日本整形外科学会 |
氏名 | 三井 英央 |
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氏名 | 河野 寛人 |
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氏名 | 中井 将人 |
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氏名 | 清水 裕貴 |
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氏名 | 永井 祐介 |
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診療科・部門