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ダヴィンチ

最新の医療設備、あらゆる検査環境があります。

当院では2019年5月からダヴィンチによる手術を開始いたしました。

ダヴィンチ(da Vinci)の導入について

ダヴィンチとは内視鏡手術支援ロボットです。従来の腹腔鏡手術と同様に患者さんの体に開けた小さな創から内視鏡カメラと鉗子を挿入し手術を行いますが、ダヴィンチの特徴として、術者は3Dの立体的な拡大画像を見ながら、コンソールと呼ばれる操縦席から鉗子を操作することで、より緻密で正確な操作が可能となりました。手術中の出血量が少なく、合併症のリスクを軽減できるといったメリットがあり、患者の体への負担が最小限に抑えられことにより術後の回復が早く、早期の退院が期待できます。

ダヴィンチの特徴

特徴1 緻密で正確な手術

ダヴィンチの鉗子は多関節構造を持ち、人間の手より大きな可動域(自由度)と手ぶれ防止機能を備えており、より緻密で正確な手術が可能です。

特徴2 高解像度3D(3次元)画像

ダヴィンチのコンソールモニターでは、高画質で立体的な画像が映し出されます。術者は、奥行きがあり30倍まで拡大できる体内画像を見ながら手術が可能となります。

特徴3 患者の体への負担が少ない

ダヴィンチでの手術は、開腹手術に比べ傷が小さいので、手術中の出血量が少ない、手術後の痛みが軽減できるといったメリットがあります。また術後の回復も早く、早期の退院が可能です。

当院で行うダヴィンチ手術

2019年5月よりダヴィンチの運用を開始し、各種ロボット支援手術を導入しています。2019年5月より前立腺がんの前立腺全摘を開始し、他の泌尿器科領域のロボット支援手術に適応を拡大しました。その後、婦人科、消化器外科領域においてもロボット支援手術を導入しました。
当院では以下の疾患に対し、保険診療にてダヴィンチ手術を行っております。

泌尿器科
前立腺がん:ロボット支援前立腺全摘(2019年5月開始)
膀胱がん :ロボット支援膀胱全摘術(2019年8月開始)
腎臓がん :ロボット支援腎部分切除術(2020年5月開始)
性器脱  :ロボット支援仙骨子宮固定術(2021年9月開始)
腎盂尿管移行部狭窄: ロボット支援腎盂形成術(2021年9月開始)

婦人科
子宮体癌 :ロボット支援子宮悪性腫瘍手術

消化器外科
直腸がん :ロボット支援直腸がん手術
胃がん  :ロボット支援胃がん手術

当院のスタッフより

ダヴィンチが導入されて、ロボット支援下で低侵襲かつ繊細な手術が可能となり、合併症が低下し患者さんの回復も早くなりました。しかし、手術の種類や進行癌においては、高度な技術が必要となり、手術時間が延長や稀ですが大きな合併症が生じることがあり、ダヴィンチは万能ではありません。

患者さんの病状に対して最適な手術方法(ロボット支援、腹腔鏡下、開腹)を提示し、安全で確実な治療を行っていくことが私たちの使命だと考えています。