臨床検査科 検査項目一覧

 
検査項目検査概要基準値
尿検査 尿蛋白 腎臓機能、泌尿器系疾患の主な指標になります。 (-)
尿糖 (+)の場合、糖尿病が疑われます。 (-)
尿潜血 腎臓機能、泌尿器系疾患の主な指標になります。 (-)
 
貧血検査 RBC
(赤血球数)
数値が下降すると貧血の疑いがあります。 M:4.35-5.55×10⁶/μL
F:3.86-4.92×10⁶/μL
Hb
(血色素量)
数値が下降すると貧血の疑いがあります。 M:13.7-16.8g/dL
F:11.6-14.8g/dL
PLT
(血小板数)
数値が極度に低下すると出血が止まりにくくなります。 158-348×10³/μL
Fe
(血清鉄)
不足すると貧血になります。 40-188μg/dL
 
炎症検査 WBC
(白血球数)
数値が上昇すると炎症の疑いがあります。 3.3-8.6×10³/μL
CRP
(C反応性タンパク)
様々な炎症性疾患で上昇します。 0.00-0.14mg/dL
 
検査項目検査概要基準値
肝機能検査 AST
(GOT)
#1
肝臓の病気で上昇しますが、心疾患(特に心筋梗塞)でも上昇することがあります。 13-30 U/L
ALT
(GPT)
#2
肝臓の病気で上昇します M:10-42 U/L
F:7-23 U/L
γ―GTP
(γ―GT)
#3
肝臓、胆道の障害をみる検査ですが、アルコールとの関係が深く飲酒が多いほど数値が上がります。 M:13-64 U/L
F:9-32 U/L
LDH
(乳酸脱水素酵素)
いろいろな組織に存在するため、肝機能の検査だけではなく血液疾患(白血病など)、筋疾患、心筋梗塞など、様々な疾患の検査として測定されます。 124-222 U/L

#1 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)
#2 アラニンアミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)
#3 γ―グルタミルトランスペプチダーゼ(γ―グルタミルトランスフェラーゼ)

 
検査項目検査概要基準値
腎機能検査 CRE
(クレアチニン)
腎臓の機能障害があると上昇します。 M:0.65-1.07mg/dL
F:0.46-0.79mg/dL
BUN
(尿素窒素)
腎臓の機能障害があると上昇します。 8-20mg/dL
UA
(尿酸)
腎臓機能の指標です。プリン体が多く含まれる食品(肉やビールなど)の取りすぎなどで高くなり、この状態が続くと痛風が起こりやすくなります。 M:3.7-7.0mg/dL
F:2.6-7.0mg/dL
電解質
(Na、K、Cl)
腎機能でも検査しますが、からだのバランス(pHや水分量など)をつかさどるものなので、様々な疾患の検査で測定されます。 Na:138-145mmol/L
K:3.6-4.8mmol/L
Cl:101-108mmol/L
 
検査項目検査概要基準値
血糖検査 血糖
(GLU)
「血糖値」と呼ばれ、糖尿病の基本的な検査です。
食事の前後で変動が大きく、数値が高いと糖尿病を疑います。
73-109mg/dL
(空腹時)
ヘモグロビンA1c
(HbA1c)
過去1~3ヵ月の血糖値の平均を示します。
数値が高いと糖尿病を疑います。糖尿病の方は治療にあたっての血糖コントロールの指標として利用されています。
NGSP:4.9-6.0%
 
検査項目検査概要基準値
脂質検査 総コレステロール
(T-Cho)
血液中の脂肪の一部です。
数値が高くなると動脈硬化になりやすいといわれています。
142-219mg/dL
中性脂肪
(TG)
トリグリセライド
血液中の脂肪の一部です。
数値が高くなると動脈硬化になりやすいといわれています。
食後は高値になるため、採血は空腹時に行います。
M:40-149
F:30-149 mg/dL
HDL-コレステロール
(HDL-Cho)
HDL(高密度リポ蛋白)という粒子に含まれるコレステロールで、一般に「善玉コレステロール」と呼ばれてます。
低値は動脈硬化になりやすいといわれてます。
M:40-90
F:40-103 mg/dL
LDL-コレステロール
(LDL-Cho)
LDL(低密度リポ蛋白)という粒子に含まれるコレステロールで、一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれてます。
高値は動脈硬化になりやすいといわれてます。
65-139 mg/dL
 
検査項目検査概要基準値
肝炎検査 B型肝炎ウイルス抗原検査
(HBV)
肝臓障害の原因となるB型肝炎ウイルスが血液中にあるかどうかをみる検査です。 (-)
C型肝炎ウイルス抗体検査
(HCV)
C型肝炎ウイルスの抗体が血液中にあるかどうかをみる検査です。
過去の感染や、他の要因でも陽性になることがあります。
(-)
 
検査項目検査概要基準値
便潜血検査 ヒトヘモグロビン 消化管からの出血の有無を調べます。(+)の場合、ポリープ、潰瘍、がんなどが疑われます。 (-)
 
検査項目検査概要
心電図検査 心臓を収縮させている(動かしている)微弱な電気信号を波形として記録します。脈の乱れ、胸の痛み、動悸、呼吸困難、失神などの症状の時や、手術の前にも行われる検査です。
 
検査項目検査概要
呼吸機能検査 肺の伸展・収縮に伴う空気の量を調べ肺気量分画として表します。呼吸器障害の検出、治療効果の判定、手術前の呼吸機能評価とします。拘束性障害(肺線維症など)と閉塞性障害(気管支喘息・肺気腫など)の鑑別などに用いられます。
 
検査項目検査概要
細胞診検査 痰や、尿から取れた細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞があるかどうかを調べます。子宮がん検診では、子宮頸部からこすり取った細胞を調べます。乳房のしこりに、細い針を刺して吸引し、取れた細胞を調べる場合もあります。