8:00〜11:30(平日)※新患受付は10:30まで
土・日・祝日創立記念日(2024年度は6月14日(金))
年末年始(12月29日〜1月3日)
14:00~18:00(平日・土・日・祝日)
ご来院される前に必ずお電話ください。
※敷地内全面禁煙
・はじめて受診される際は、紹介状が必要です。
当科では、心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患、頻脈性および徐脈性不整脈、心筋疾患、心臓弁膜症、失神、肺塞栓症などあらゆる急性、慢性の循環器疾患に対し最新技術を用いて、年間約1400名の患者さまへの検査、治療にあたっています。救急の患者様にも夜間・休日を問わず24時間体制で対応しております。
特に虚血性心疾患に対するインターベンション治療(経皮的冠動脈形成術、ステント移植術)や、不整脈に対する心臓植込みデバイス移植術(ペースメーカ、植込み型除細動器:ICD)、アブレーション治療には専門スタッフが積極的に取り組んでおり、国際的にも評価を得ています。
当院は日本循環器学会認定専門医研修施設、日本心血管インターベンション治療学会認定専門医研修施設、日本不整脈心電学会認定不整脈専門医研修施設、左心耳閉鎖システム実施認定施設になっています。
▲心臓カテーテル室
最新鋭のフラットパネルを用いた心臓カテーテル装置
▲心臓カテーテル操作室
最新鋭の三次元マッピングを用いた電気生理学的検査装置
心臓を養う血管(冠動脈)が動脈硬化で狭くなり、血流が不足する病気です。完全に閉塞すると急性冠症候群(急性心筋梗塞)となり致死的な疾患となります。
当院では心臓超音波検査、運動負荷検査、心臓核医学検査(心筋シンチ)、冠動脈CT検査などにより外来で精査を行い、虚血を伴う狭窄が疑われる方に対して入院での心臓カテーテル検査を行っております。外来で十分評価をして入院検査の必要性を判断するようにしております。
カテーテル検査は特に禁忌(問題点)がなければ手首の血管から局所麻酔で行います。造影のみで判断困難な場合は冠動脈内圧測定、冠動脈内血流測定および末梢循環障害評価により血行動態を把握するとともに、光干渉断層法、冠動脈内超音波、血管内視鏡、近赤外線分光法などによる形態評価も行います。現在年間の検査件数は1000件程度です。
また、治療が必要な狭窄を認めた場合、バルーン及びステント留置による治療を行います(経皮的冠動脈形成術)。石灰化が強く拡張困難が予想される場合にはロータブレーターやダイアモンドバックにより石灰を削る処置を行います。また古い血栓などがあり血管の目詰まりが危惧される場合にはエキシマレーザーによる蒸散を試みます。分岐部病変では動脈硬化を削り取る方向性粥腫切除術を行います。このような特殊な方法を用いるかどうかの判断には光干渉断層法が威力を発揮し、当院ではこの使用率が高いことが特徴です。
経皮的冠動脈形成術の件数は年間400例程度です。
急性冠症候群の方は年間100例弱入院されます。早期治療が重要とされますので、胸痛を訴えて救急受診した方は循環器内科が365日24時間体制で初期対応を行います。できるだけ早く経皮的冠動脈形成術を行い、集中治療室に入院していただきます。心臓専用の血管造影室が2室あり、他の検査中であっても極力タイムラグなく治療するよう心掛けております。退院時には心臓リハビリも導入し、内服加療と合わせ長期的な問題の除去に努めております。
▲急性心筋梗塞
▲急性心筋梗塞ステント
▲急性心筋梗塞治療後
頻脈性不整脈は上室性不整脈と心室性不整脈に分類され、当院ではこれらの不整脈に対する根治術として、最新の機器を用いたカテーテルアブレーション治療を積極的に行っています。
上室性不整脈の代表である心房細動は近年増加傾向にあり、70歳以上で罹患率5%程度とされています。頻脈による心不全(息切れ)、血栓形成による脳梗塞の合併が大きな問題となります。発作性や持続性心房細動に対する治療として、冷凍バルーン(クライオバルーン)アブレーションを積極的に行なっております。心房細動の原因とされる肺静脈に冷凍バルーンを押し当て、-50度程度まで心筋を冷却することで肺静脈からの異常信号を抑制します。1回の治療で約85%の根治が可能とされています。
心室性不整脈の代表である心室頻拍や心室細動は、心不全の患者様に起こりやすく、心臓突然死の原因となる危険な不整脈です。抗不整脈薬による発作予防に加え、心室頻拍に対してはカラーで表示される三次元マッピングシステム(CARTO、Ensite)を使用して、原因となる傷んだ心筋(異常な電気回路)を同定し、カテーテルによる高周波アブレーションにより、安全かつ確実な診断・治療を行っています。現在、アブレーション治療を年間180~200件で、年々増加傾向にあり、良好な成績を挙げています。
【高周波カテーテルアブレーション術】
最新鋭の三次元マッピング(CARTO装置またはEnSiteシステム)を用いた電気生理学的検査装置により、頻脈性不整脈ではカテーテルアブレ-ション治療を行っています。
▲心房細動
クライオバルーンアブレーション術
▲心房性不整脈
高周波カテーテルアブレーション術
▲心房性不整脈
植込み型心臓電気デバイスとは、ペースメーカをはじめとした不整脈の診断・治療を行う器機の総称のことです。ペースメーカは洞不全症候群や房室ブロックといった徐脈性不整脈に対する治療、植込み型除細動器(ICD)は薬剤やアブレーション治療に難治性心室頻拍、心室細動などの致死的不整脈に対する治療、両心室ペースメーカによる心臓再同期療法(CRT)は薬物治療抵抗性の心不全に対する治療として用いられます。当院では年間100件前後の新規植え込み・交換術を行っております。また、原因不明の失神や脳梗塞患者さんの不整脈検索ため、植込み型心臓モニタ(ICM)挿入も行っております。
手術後は定期的な専門スタッフによるペースメーカ(デバイス)外来だけではなく、最近では、インターネットを用いた遠隔モニタリングシステムも導入し、患者さまの状態に応じた適切な管理を行っています。
虚血性心疾患や心臓弁膜症、心筋症等による心収縮能低下や拡張障害を有する方で、体液貯留により、呼吸困難や浮腫などの心不全症状を来すことがあります。当科では年間200~300例で入院管理を行っています。各種検査での原因の特定、循環動態の把握を行い、適切な治療を行うとともに、多職種でのカンファレンスを実施し、退院後の生活管理についても介入を行います。
2018年4月より急性心筋梗塞、狭心症、慢性心不全、開心術後の患者様に対し心臓リハビリテーション(心リハ)を開始しました。心リハは運動療法だけではなく、病気のこと、くすり、食事などについて、多職種で行う教育プログラムです。入院のみならず外来患者さまに対しても積極的かつ安全に実施しており、その効果を実感される患者さまが増えています。
心エコーは非侵襲的かつ簡便に行うことができる、循環器診療おいては基盤となる検査の一つです。当科では、経胸壁心エコーを5000件/年以上、経食道心エコーを約200件/年実施しています。また、労作時の症状を有する疾患の場合、安静時の検査のみでは検出できない、あるいは過小評価してしまうケースが散見されるため、必要に応じて運動負荷を併用した負荷心エコーを実施することで診断を行い、適切な治療介入ができるようになっています。
神経調節性失神、不整脈などの循環器疾患が失神の原因となることが多く、原因不明の失神に対してはチルト試験、電気生理学的検査などにより、治療法を決定しています。
また、原因不明の失神に対しては不整脈の診断法として植込み型心臓モニタ(ICM)も行っています。さらに、QT延長症候群やブルガダ症候群などの突然死の原因となりうる疾患に対しても積極的な治療に取り組んでいます。
肺動脈が血栓などで詰まってしまう肺塞栓症には、薬物治療の他に、適応がある場合は下大静脈フィルターの植え込み術を行っております。
2018年7月より、循環器および不整脈専門医である循環器内科 鈴木 誠 医師による心房細動(不整脈)外来を開設しております。心房細動患者に対する抗凝固療法の適応、心機能評価、アブレーション治療の適応判断のみならず、日常診療でお困りの不整脈患者さんに対する診療を行います。
当外来は完全予約制で、受診には診療情報提供書(紹介状)が必要となります。
診察をご希望される方は、かかりつけ医または、お近くの医療機関を受診のうえ、主治医の先生へ御相談ください。直接、患者さまおよびご家族さまからのご予約はできませんので、予めご承知ください。
予約方法につきましては、連携登録医の先生方は、こちらのページにある「心房細動(不整脈)外来のご案内」をご確認のうえ、『心房細動(不整脈)外来予約申込書』にて申込みください。
2021年1月より心房細動患者さんの塞栓症管理において、内服に代わる新たな治療『左心耳閉鎖術』を開始しました。
これまで、薬剤以外での塞栓症予防への介入は左心耳結紮やクリッピングなどの外科的処置が必要でしたが、新たに経カテーテル左心耳閉鎖術が2019年2月より、本邦でも実施できるようになりました。経カテーテル左心耳閉鎖術は大腿静脈から挿入したカテーテルを用いて、WATCHMANTMと呼ばれる閉鎖デバイスで左心耳に蓋をする治療で、血栓が遊離することを防ぎ、抗凝固療法を継続できない症例でも塞栓症を予防することが可能となります。
ご紹介の際は、 左心耳閉鎖術適応チェックシートをご活用ください。
診察をご希望される方は、かかりつけ医または、お近くの医療機関を受診のうえ、主治医の先生へ御相談ください。直接、患者さまおよびご家族さまからのご予約はできませんので、予めご承知ください。
予約方法につきましては、「左心耳閉鎖術適応チェックシート」 に記載のうえ、こちらのページにある「紹介予約申込書」に添付、または指名医師覧に「WATCHMANTM担当医師」とご記載いただき、 お申し込みください。また、診療情報提供書は患者さんにお渡しいただき当日ご持参ください。
なお、連携登録医以外の先生は、地域連携室までご連絡ください。
国家公務員共済組合連合会
横浜南共済病院 地域連携室
TEL:(045)782-8939 (直通)
FAX:(045)786-2686
平日(月~金) 8:30~16:00
【休診日】土曜日、日曜日、祝日、年末年始、創立記念日(6月第3土曜日の属する週の金曜日)
※FAXは、24時間受信可能です。
※予約受付時間外の受信FAXは、翌日以降の対応とさせて頂きます。
循環器センターとして、内科(循環器内科)と外科(心臓血管外科)が協力し合い、24時間体制で心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患、頻脈性および徐脈性不整脈、心筋疾患、心臓弁膜症、心不全、大動脈疾患、肺塞栓などのあらゆる急性および慢性の循環器疾患に対して、検査および治療にあたっています
氏名 | 鈴木 誠 |
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役職 | 診療部長 兼 循環器内科部長 兼 循環器センター長 |
専門 | 循環器全般、不整脈、心不全 |
医師資格 | 日本内科学会認定内科医 |
所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 藤井 洋之 |
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役職 | 部長 |
専門 | 循環器、狭心症 |
医師資格 | 日本内科学会認定医・日本内科学会総合内科専門医・指導医 |
所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 清水 雅人 |
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役職 | 心臓カテーテル部長、CCU/ICU副部長 |
専門 | 循環器全般、狭心症、心不全、心エコー、心臓核医学、心電図、集中治療、メディカルAI(人工知能・機械学習) |
医師資格 | 医学博士 |
研修会 | 看護師特定行為指導者講習会受講修了 |
所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 鈴木 秀俊 |
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役職 | 部長 |
専門 | 虚血性心疾患 |
医師資格 | 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 |
所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 島田 博史 |
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役職 | 医長 |
専門 | 不整脈、虚血 |
医師資格 | 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 |
研修会 | ICD/CRT研修修了 |
所属学会 | 日本循環器学会 |
氏名 | 加藤 信孝 |
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役職 | 医長 |
専門 | 不整脈、カテーテルアブレーション、植込み型デバイス治療、心臓リハビリテーション |
医師資格 | 日本内科学会総合内科専門医 |
研修会 | 植込み型除細動器 |
所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 関川 雅裕 |
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役職 | 医長 |
氏名 | 山口 正男 |
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役職 | 医長 |
医師資格 | 日本内科学会認定内科医 |
所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 池田 博 |
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所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 清水 厚哉 |
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所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 酒井 瑛子 |
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所属学会 | 日本内科学会 |
氏名 | 柳原 奈桜 |
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所属学会 | 日本内科学会 |
診療科・部門