2020年3月10日
私が専門とする脳神経内科の外来では、ご夫婦で相手の「もの忘れ症」を相談にいらっしゃるケースがあります。
以前調べたことがありますが、夫の「もの忘れ」を指摘する妻の場合は、夫の認知機能は検査上あまり落ちていない場合がありましたが、妻の「もの忘れ」 を夫が指摘する場合は、ほとんど認知機能が落ちていらっしゃいました。妻の方が夫に厳しいからと考え方もいらっしゃいますが、おそらく女性の方が家事等の日常生活での異常が見つかりやすいことにあるようです。買い物で同じものを買ってきた、いつも作っている料理ができないくなった、通帳がどこにいったかわからなくなったなどですね。ところで、中には、「もの忘れが強くなった」とおっしゃっていた方に問題があったり、ご夫婦共に同じ程度の「もの忘れ」であったりすることもありました。
お相手のことが気になったら、一緒に調べてもらうとよいですね。