先輩たちの声
左から
M・S 手術室
A・I 循環器内科・心臓血管外科・スポーツ整形外科病棟
Y・M 小児科・泌尿器科・形成外科病棟
A・Y 手術室
ともに関東学院大学 看護学部卒業
2017年の新卒として入職された4人。
実はこの4人、当院のすぐ隣にある関東学院大学の看護学部一期生でもあります。
初めての卒業生として入職され、共に支え合ってきた1年間を振り返っていただきました。
実習生として、就職を考える前から足を運んでいた当院。
実習を通して知ったリアルな現場が、就職を考えるうえでポイントになっていました。
Y・M:病棟実習を行っていた時、看護師が患者さんに寄り添い、根拠をもって言葉で説明しながら接していました。その状況をみて「学生に対してもちゃんと向き合って貰えそうだな。しっかりとした教育体制がある。」と感じました。実際に、指導者さん方にはとても優しく丁寧に教えていただきました。病棟のオープンスタッフステーションの開放感、看護師や医師をはじめ現場のスタッフに一体感があり、“患者さんをみんなで看ている”という雰囲気が印象的でした。
A・I:実習中は、ある病棟で患者さんから「あなたが担当で幸せでした。」と声をかけていただきました。「学生にこのような言葉をかけてくださるなんて。」と感激したと同時に「実際に働いてからも、そのような言葉をいただけるようここで看護師として頑張りたいな。」と強く思いました。配属については学生時代の部活動でスポーツをしていた関係から、自分が体験したことを活かしたいと思い今の病棟を希望しました。
A・Y:他にも実習を受けた病院はありましたが、当院は特に私たち学生に対して細かいところまで丁寧に関わってくれました。また、入職時に新人看護師全員で受けた集合研修は、同期と仲良くなる機会にもなり、何よりも学生時代に大学の講義に来てくれた医師や看護師が研修講師として指導してくれたので、親近感を抱くと同時に「しっかりここで学べそうだ。」と感じました。
Y・M:そうですね。私もたまに院内で講師として来ていた先生に会いますが、「元気?」って声をかけてもらえるのがとても嬉しいです。
M・S:私は、大学時代に学んできたことがどのくらい現場で通用するか心配でした。教育的な面では、新人の集合研修が豊富で安心しました。同期みんなで学べたことは心強くて良かったです。
学生時代に体験した当院の雰囲気や、質の高いケアと教育体制。
実際に「プロ」として働く中で、どのような変化や気付きがあったのでしょうか。
実践の場での関わりや、働く上で大事にしていることなどそれぞれが多くの学びをしながら日々を過ごされています。研修や現場での教育はとても充実しています。
A・I:PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)®を導入しているので、新人一人では看られない重症な患者さんを一緒に看させていただくことがあります。一人ではできないこともパートナーの先輩にしっかり教えていただきながら実際に経験させて貰えるので、とても勉強になります。看護師二人で連携しながら患者さんの対応をするには、お互いの声かけが重要です。日頃からコミュニケーションをとるように心がけています。
スポーツ整形外科では若い患者さんが多く、「元の生活に戻れるかな。スポーツができるように回復するかな。」と不安に感じている方も沢山いらっしゃいます。そんな心の不安に対して、私だからこそできることを積極的に探しながら関わっています。年齢が近いことを活かして、言葉の使い方や声のトーンを工夫しながら話しています。
混合病棟なので、様々な対象や疾患が学べます。大変ですが、とても充実していますし、人間としても成長できる環境だと実感しています。
M・S:私は第一希望の手術室に配属されました。手術という患者さんの一大イベントに看護師として関われること、手術室の看護師さんがかっこいいなと思ったのが決め手でした。手術室は小児から高齢者まで幅広い患者さんに対応しています。全身麻酔を受ける患者さんもいれば、局所麻酔の患者さんもいます。局所麻酔の際は、患者さんの好きな音楽を流して不安の軽減に努めたり、小児の場合は部屋を好きなキャラクターのシールで飾ったり、麻酔薬をアイスクリームの甘い匂いにするなど様々な工夫をしています。手術を受けるという事が、本人にとって辛いエピソードにならないようにしたいと思っています。現場では、先輩が常に見守ってくれているという安心感と、日々の振り返りの中で自身の成長も感じられます。一人で全部できたときは嬉しいです。
A・Y:私も同じく手術室が第一希望でした。病棟とは違った手術看護にとても興味がありました。手術の介助では、一般的には直接介助から覚えていくことが多いと思いますが、当院では患者さんのアセスメントができるように、先輩方と一緒に間接介助も同時に学んでいきます。A.Iさんの病棟に関連する整形外科領域については、2年目になってからローテーションで学んでいきます。
Y・M:「手術室の看護師はどのようなことをしているんだろう?」「手術中、患者さんはどのように過ごしているんだろう?」と素朴な疑問を感じていました。私が所属する病棟で手術を受けたお子さんが「麻酔がアイスクリームの匂いなの」と喜んで話してくれていました。そういうことだったんですね。手術室の看護師の説明や配慮って、とても大事なのだと感じました。
病棟は複数の診療科が入っているので、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層の患者さんがいますし、癌の終末期の患者さんもいます。それぞれに配慮したケアが必要になってくると感じています。新生児室は先輩たちが担当しています。私は配属当初プリセプターと一緒に成人チームを看ていましたが、今は小児を担当しています。覚えることも大幅に変わるので大変でしたが、先輩方がいつでも教えてくださるので不安は少なかったです。
A・Y:Y.Mさんとは領域や病棟が違いますが、家も近いのでよく会っています。配属部署は異なりますが、共通する術後の看護などを一緒に勉強しています。
Y・M:ロッカーで会ったりするとそのまま一緒にご飯を食べに行ったりして、いろいろな話をするので同期がいると安心します。
M・S:同期は約60人います。最近はなかなか会えませんが、研修などで一緒になると嬉しい気持ちになります。
A・I:当院の新人研修は根拠を大事にした内容だったので、知識や技術が沢山学べますし、その後の病棟でのケアに活かすことができました。
目標とする看護師像は身近にいる先輩方。
沢山の刺激を受けながら描くキャリアは、より一層頼もしい看護師への一歩になります。
A・Y:今は覚えることで精一杯ですが、まずは手術室の看護師としてしっかり成長したいです。将来は、手術前後の不安を和らげられるような関わりができる看護師になりたいと思っています。手術室の同期は4人います。アットホームな雰囲気の中でみんな頑張っています。
M・S:一緒に働く先輩たちがとても素敵で、身近な先輩が目標です。また、同期で学んだ事を共有し支え合っています。
Y・M:病棟では幅広い年齢層の患者さんに関わっているので、この経験を将来に活かしていきたいです。在宅看護にも興味を持っています。プリセプターさんが常に気遣ってくれるので、心強いです。
今、病棟には関東学院大学の後輩達が実習で来ていて、先輩と一緒に実習指導に携わることも時々あります。将来的には、自分の学びを深めながら教育的な方面でも関わっていきたいです。
A・I:循環器疾患や整形外科疾患の患者さんが多く入院している病棟ですが、「私は整形外科が得意!」と自信を持って言えるような看護師になりたいです。関連する団体では『スポーツ医学検定』という資格を認定していますが、それにチャレンジして取得したいと思っています。
それと循環器疾患の領域は難しくて元々得意ではありませんでしたが、実際に働いてみると興味が出てBLSやACLSの資格を取得してみたいなという気持ちもあります。病棟の先輩方も色々な研修を受講していて、私も自ら学ぶ姿勢を持ち続けていきたいです。
不安がいっぱいだった春からあっという間に一年が経過しました。
不安はやりがいになり、自信へと変化しています。
Y・M:国家試験が終わり合格してから入職するまでの間、何をどのように準備したらよいか不安でした。でも、入職後の約2週間の研修中に大学で学んだことをしっかりと復習できたので、安心して病棟で働くことが出来ました。サポート体制がしっかりしているので、後輩にもすすめたいなと思っています。
A・Y:実習中は指導が厳しいと感じることもありましたが、実際に働いてみると先輩方はとても優しく色んなことを教えてくださいます。各診療科の先生方もとても優しく、学びやすい環境で働いています。
A・I:当院は配属希望を提出するチャンスが入職前に2回あります。希望の部署に配属されるからこそモチベーションが上がり、頑張れるのだと思います。
新卒とは思えないほどみなさん、しっかり自分の言葉で魅力的な刺激のある毎日を話してくださいました。お互いに励まし合いながら、看護師として成長していることの確認が出来たのではないでしょうか。更なる成長のために、歩む一歩が頼もしく感じられました。
春にお会い出来る新しい仲間を、先輩として迎え入れる日はもうすぐです。