私たちの活動-横浜南共済病院 先輩看護師の声や環境、看護部行事などを紹介

先輩たちの声

認定看護師/土田陽子 感染管理認定看護師 17年目

Y・T(感染管理認定看護師)

感染管理の認定看護師として、病院全体で大きな責任を担っています

認定看護師:土田さん

「認定看護師」や「専門看護師」は、高度化・専門分化が進む医療現場における看護ケアの広がりと看護の質の向上を目的として、日本看護協会が認定する資格です。看護師にとっては熟練した看護技術と知識を用いて、高水準の看護ができることを公に証明できる大切な資格です。

私が感染管理の認定看護師になってから2年が経過しました。認定看護師を目指そうとしたきっかけは、ICUに配属され、7年前に感染対策チームの一員として、感染管理を学んだことでした。日本の感染管理は1996年にCDC(米国疾病管理予防センター)が発表した「病院における隔離予防策」(普遍的予防策と生体物質隔離の弊害を調整し統合させ、疫学的な根拠に基づく感染対策として、標準予防策と空気・飛沫・接触など主に3つの感染経路からなる感染経路別予防策を発表)が基準となり、科学的根拠に基づく感染対策となりました。この導入を境に、科学的な根拠が乏しいまま過剰防衛対策に経費を投じていた感染管理の時代から大きく変遷を遂げて現在に至っています。

感染管理の認定看護師として、私が求められていることは、当院におけるすべての人を感染から守る活動です。感染管理認定看護師には、疫学、微生物学、感染症学、消毒と滅菌、関係法規などに関する最新の知識を基盤に、当院の状況に合った効果的な感染管理プログラムを構築することが期待されています。感染管理に興味を持ち、「もっと深く学びたい」という想いから認定看護師になり、2010年4月から専従として病院全体の感染管理を行うようになりました。毎日がとても充実しています。

資格取得への道は厳しかったですが、病院が全面的にサポートしてくれました

高度な看護を提供できる証としての認定看護師、専門看護師の資格を取得するためには、それ相応の努力が必要となります。どちらも通常業務をこなしながら取得することが難しいため、働いている病院のサポートが必要となってきます。当院では看護師の「自己成長をしたい、スキルアップしたい」という意欲に応えるべく、制度的な面と精神的な面でのサポートが充実しています。

制度面では資格取得期間中の勤務時間の調整や休職制度などを整えています。精神的な部分では、当院で1ヶ月に1回の面談があり、レポート提出に対するアドバイスをもらったり、その時々で抱えている問題点などを相談することで気持ちが楽になったことを思い出します。病院全体として応援されていることを実感しながら勉強できることが本当にうれしかったです。

資格取得に対して、病院が全面的にバックアップしてくれますので、安心して自分が進みたい道に進むことができました。皆さんも是非、当院にて資格取得を目指して欲しいと思います。

看護師だけではなく職員も含めて感染管理の知識が浸透している病院作りを目指します

当院では現在、多数の認定看護師がそれぞれの専門分野で活躍しています。資格を取得することで病院全体の看護レベルも上がり、患者さんの治療に役立てることができます。時には院外の施設で講師として話すこともあり、自分の力を発揮できることに対する充実感を日々の業務の中で味わうことができます。

将来的には、看護師だけではなく当院に勤務している全ての人が感染管理に対する知識を持ち、患者さんに接することで、病院全体として患者さんをサポートできる体制を整えていきたいと思います。「横浜南共済病院におけるすべての人を感染から守る」という意識を病院全体で維持していけるようにしたいと思います。そして、今後、院内で専門看護師や認定看護師が増えて、どんどん活躍できるようになっていければと思っています。